夏休みの宿題に毎年ある読書感想文。
いつも最後まで残してしまい、夏休みが終わるギリギリに急いで書いている子どもたちも多いでしょう。
読書感想文って本当に手が付けにくいしどう書けばいいか迷いますね。
でもちゃんと書き方はあります。
この記事を読めば本を読む準備から読書感想文を書く時の考え方まで分かり、上手に書くことができるようになります。
コツはありませんが、経験を積めばだんだんと上達するので頑張りましょう。
読書感想文の本を読む前に
「さっそく本を読もう!」といきたいところですが、その前にまず準備。
ただ本を読むだけでは読書感想文を上手く書くことは難しいです。
いい準備をすることで、いい読書感想文が書けるようになります。
- なぜその本を選んだのか考えておこう
- ふせんとマーカーを準備しておこう
- メモノートを準備しておこう
本を読む前の準備①なぜその本を選んだのか考えておこう
その本を手に取ったのは理由があるはず。
お子さんが小さい場合は、お父さんお母さんが聞いてあげてください。
- おもしろそう
- タイトルが気になった
- 表紙の絵が好き
どんな理由でもOK。
間違っても怒ったり誘導尋問したりするのはダメです。
本を読む前の準備②ふせんとマーカーを準備しておこう
本を読み進めていくと最初のほうの内容はどんどん忘れます。
人間ですから仕方ありません。
- 感動したところ
- 共感するところ
- 疑問に思ったところ
上記のような気になるところがあったら、色で印をつけたり、ふせんを貼ったりしておきましょう。
本を読む前の準備③メモノートを準備しておこう
繰り返しますが、人間は忘れる生き物です。
ふせんやマーカーをしたところで思ったこと・感じたことをノートにメモしましょう。
読書感想文を書く時はこれを見返しながら書きます。
読書感想文の上手な書き方
読書感想文は「感想を書く」ではなく「感想を伝える」を意識します。
おもしろかったテレビを友だちに話したり、学校での出来事をお父さんお母さんに話したりする感覚です。
『書く』を意識しすぎると伝わりにくくなります。
「文章には感情が出る。」これテストに出ます。
読書感想文の書き方①本を選んだ理由を書く
まず最初に準備で書いた「なぜその本を選んだか」を書きましょう。
- おもしろそう
- タイトルが気になった
- 表紙の絵が好き
なんなら「自分と主人公が同じ名前だったから」でもいいですよ。
ここでの文字数は長くても100字くらいです。
なるべく短くしておきましょう。
読書感想文の書き方②あらすじを短くまとめて書く
あらすじも長くなりすぎないように書いていきます。
本の内容を知らない人のために、ざっくりと内容を説明する感じです。
このときに登場人物の印象や主人公の考えについて、あなたが思ったことなどをちょこっと書くのがポイント。
ここまでの①と②で、決められた文字数の30%くらい(原稿用紙3枚ならここまでで1枚)にしましょう。
読書感想文の書き方③ふせんやマーカーで印をしたところの感想を書く
ここからが読書感想文のメインで、難しいところ。
まず本を読みながらふせんやマーカーで印をしたところと、ノートにメモしたことを見返します。
そしてメモをもとにして、少し肉付けをしながら書いていきます。
- 「私は○○の△△という考えは間違っていると思います。理由は××だからです。」
- 「私はもしこんな場面に遭遇しても□□のような行動をできる自信はありません。」
こんな感じ。
できればあなたの実体験を入れながら書ければ一番いいですが、無理なら感じたことでもOKです。
- なぜ感動したのか
- どこに共感したのか
- 自分ならこうする
こういったことを詳しく書きましょう。
読書感想文全体の中で、ここに一番文字数を使います。
ここまでで全体の70%~80%の文字数になります。
読書感想文の書き方④本を読んで自分がどう変わったかを書く
最後のまとめ部分で、一番重要な部分です。
あなたの読書感想文を読んだ人の印象に残りやすい部分なので、最後まで気を抜かずに書きましょう。
ここで書く内容は、
- 本を読む前と後で、あなたの考えがどう変わったか
- 本を読んで、あなたがこれからどうしていきたいか
- これからの日本、世界、地球がどうなってほしいか
など、本の内容に合わせて書きましょう。
決意表明みたいな感じでもOK。
本を書いた人が何を伝えたかったのかが分かれば簡単です。
読書感想文を書くときの注意点
読書感想文を書くときの注意点をまとめておきます。
- あらすじばかり書かない
- 語尾はそろえる
- 改行ばかりしない
この3つだけは必ず守ってください。
読書感想文の注意点①あらすじばかり書かない
あらすじを長々と書くと、ただの本の紹介になってしまいます。
あなたの読書感想文を読む人が知りたいことは「あなたの考え」であって「本の内容」ではありません。
読書感想文の注意点②語尾はそろえる
「~です・~ます」とか「~だ・~である」といった語尾の部分はどっちを使ってもいいですが、どちらかに統一しましょう。
ごちゃまぜだと読みにくいです。
- 小学生
-
「~です・~ます」
- 中学生・高校生
-
「~だ・~である」
私はこれでいいと思ってます。
読書感想文の注意点③改行ばかりしない
改行を頻繁にするのはやめておきましょう。
改行が多いと自分も困るし、読み手にいい印象を持ってもらえない。
- 書ける文字数が減り、書きたかったことが書けなくなる
- 内容が薄くなり、低レベルに見える
- 空白が増えて、文字数稼ぎに見える
上記のようにいいことなしですね。
読書感想文だと改行のタイミングとしては下記の3つです。
- 文章のまとまり
- 話の内容が変わる
- セリフを入れる
改行はうまく使って読み手にやさしい文章を書きましょう。
まとめ:読書感想文は自分らしく書こう
とにかく読書感想文は本を読んであなたが感じたことを伝えるのが重要です。
上手く書くコツなんてありません。
強いて言えば「気持ちを込めること」。
たとえ文字でも気持ちを込めれば伝わります。
あなたの言葉であなたにしか書けない文章を書けば、いい読書感想文になっているはずです。
読書感想文の書き方をまとめます。
- なぜその本を選んだのか考える
- ふせんとマーカーを準備する
- メモノートを準備する
- 本を読みながら気になるところにふせんやマーカーをして、感じたことをノートに書く
- その本を選んだ理由を書く
- 100字程度
- あらすじを短くまとめて書く
- 300字程度
- ふせんやマーカーで印をしたところの感想を書く
- 感動・共感・自分ならどうするか
- できれば実体験を交える
- 本を読んで自分がどう変わったかを書く
- 本を読んで考えがどう変わったか
- これからどうしていきたいか
- 世の中がどうなってほしいか
- あらすじばかり書かない
- 語尾はそろえる
- 「~です・~ます」調
- 「~だ・~である」調
- 改行ばかりしない
- 改行するポイント
- 文章のまとまり
- 話の内容が変わる
- セリフを入れる
- 改行するポイント