民間企業に勤めている方は、会社で使用するためのコンプライアンス標語や安全標語(スローガン)の強制提出をさせられている人も多いでしょう。
そういうのって例外なく毎年変更するため、標語の提出も毎年恒例です。
結構うんざりしますが、採用されたら地味ながら賞金をもらえたりするので、どうせ書くならいい作品を作りたいですよね。
この記事では、いい標語を作るためのコツ・必要な能力を解説していきます。
後半では実際に使えるキーワードをプレゼントしますので、すぐ知りたい方は目次からジャンプしてくださいね。
まずは標語の定義について、ザックリ説明
「標語」について、まず定義しておきます。Wikipediaでは以下のように説明されています。
標語(ひょうご)とは、ある集団の行動や判断における基準、規範、指針、理念を、簡潔に表した文章や言葉や句である。
組織・集団の日常の行動指針を表すモットーやスローガンもこれの一種とされるため、本稿ではそれについても詳述する。特に宣伝的な標語はスローガンと呼ばれる。日本で「標語」という場合、これら以外に交通規則や社会運動において、耳に入りやすいかけ声的な短文を指すことも多い。
出典:標語 – Wikipedia
標語作成のヒント。いい標語を作るコツを解説
標語を作るときに考えることは「いいキーワードを使うこと」。
これがかなり重要です。
あとはそのキーワードを、語彙力を使ってわかりやすく簡潔にまとめる。
これで標語が完成します。
語彙力とは、
その人がもっている単語の知識と、それを使いこなす能力。
出典:語彙力(ごいりょく)の意味 – goo国語辞書
『単語の知識と使う能力』です。
あなたが持っている語彙力をフル活用して標語を作りましょう。
ちなみに文字数に関しては五七五調になっていなくてもOKです。
20文字を超えていても採用されている標語はたくさんあります。
「標語=スローガン」と考えましょう。
キーワードを決める
では「いいキーワード」ってどんなものなのか。
- 印象に残るキーワード
- 情景が目に浮かぶキーワード
- 企業にマッチしているキーワード
「いいキーワード」の条件はこの3つです。
印象に残るキーワード
いくら時間をかけて標語を書いても審査する人の印象に残らないと意味がないですよね。
数百の作品、企業によっては1000以上に及ぶ作品の中から選ぶわけなので、心に響くキーワードを選ぶことが大事になってきます。
流行語を使うことも有効な手になることがあります。
サラリーマン川柳などの上位入選作品には使われていることが多いですね。
芸人のネタやスポーツ選手の名言なども含めて流行語はチェックしておきましょう。
情景が目に浮かぶキーワード
標語を読んで、その状況が思い浮かべられるかどうかも重要です。
20字前後の短文の中で、その風景・様子が目に浮かぶ作品は印象に残りやすくなります。
企業にマッチしているキーワード
企業や自分の勤務先で募集しているものは、当然ながらその事業内容にマッチした作品でないといけません。
どれだけいい作品でも事業に無関係な作品は審査対象にもならないので注意しましょう。
語彙力を駆使して仕上げる
キーワードを2~3個決めたら、あとはあなたが持っている能力をフルに使ってキーワードを繋ぎ、作品を仕上げていきます。
出来上がったら何度か声に出して読んでください(脳内でもOK)。
語呂が悪かったり日本語としておかしかったら作り直したほうがいいでしょう。
必要な能力は2つ。
- 語彙力
- 短文作成能力
難しそうに聞こえますけど、数をこなせば誰でも身につきます。
語彙力をつけるには
先ほど書いた通り、語彙力とは「単語の知識の量と使いこなす能力」です。
いま流行しているワードや新しく使われだした言葉を自在に操ることができれば「いいキーワード」を選ぶだけで標語は完成したも同然です。
「語彙力なんてない。」と思うかもしれませんが、身につけるのは難しいことではありません。
いろんな本を読んだり、ブログやTwitterで発信していれば自然と身につきます。
短文作成能力をつけるには
標語は短文の中にあなたが伝えたいことを詰め込む必要があります。
ただ単に作文が得意なだけではいい標語は作れません。
短文にまとめる能力が求められます。
短文作成能力もTwitterで鍛えることができるので帰宅後や休日の自分磨きとして発信を始めましょう。
標語を作るときに使えるキーワード【2024年版】
ここでは2023年に標語で使えるキーワードを大公開します。
実際によく募集されている「コンプライアンス標語」「安全標語」「交通安全標語」に分けてそれぞれ各20個用意しておきます。
標語そのものを載せると盗作だの著作権だのと言われて採用されなくなるので、仕上げ部分はご自身でお願いします。
コンプライアンス標語で使えるキーワード
- 嘘
- SNS
- 笑顔
- 不正
- 情報
- 漏洩
- リスク
- 改ざん
- 明るい
- 大丈夫
- やさしさ
- つぶやき
- パワハラ
- 助け合い
- 大切な人
- プロ意識
- 見ないフリ
- マスクして
- やさしい心
- リコールなし
安全標語で使えるキーワード
- 5S
- KYT
- 呼吸
- 油断
- 過信
- 点検
- 経験
- 手順
- 1mm
- 声かけ
- 全集中
- ヒヤリ
- ルール
- 金メダル
- 危険予知
- 報・連・相
- したつもり
- 安全リレー
- ストッパー
- 保護具の確認
交通安全標語で使えるキーワード
- 速度
- 急ぐ
- スマホ
- マナー
- あおり
- 同乗者
- ルール
- 焦る心
- 自転車
- ドラレコ
- 思い込み
- 譲り合い
- 車間距離
- 横断歩道
- 携帯電話
- ヘルメット
- 命を預かる
- 心にゆとり
- 自動ブレーキ
- 心のブレーキ
標語を作るコツ=キーワード選定と語彙力を身につける
標語はあなたも一度くらい書いたことがあると思いますが、なかなかいい作品は作れませんよね。
でも数をこなして慣れてくると「キーワード選定」「語彙力」とも少しずつ身についていきます。
過去の入選作品などを分析することで、その企業や審査員が好きなキーワードの傾向も掴めます。
五七五調じゃなくてもOK。
「標語=スローガン」なので印象第一、キーワードありきです。
どうせ応募するなら大賞を狙っていい標語を作っていきましょう。
語彙力を高める本を紹介
語彙力を高めるのにおすすめの本が「大人の語彙力 見るだけノート」。
著者はEテレに出演したり、企業の研修で講義をしたりしている国語の講師です。
社会人ならいつか訪れるであろう場面で使える言いまわしや、頭がいい人の言葉選び、言い換えの表現などを学ぶことができます。